タイ王国、雨と涙に染まる(Soi25)

タイの風景、いつもの日常。
忍の一日、ペロンの毎日。
熱帯地方の雨期特有の空気。ベランダには湿ったままの洗濯物。
街を歩けば、普段と変わらぬ人間模様。
屋台は忙しく、狭い路地も絶えることなく人が行き交う。
年中日差しがきついタイで、あまり着用することも
ない黒い服を深い悲しみとともにまとう以外は。
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いつもの大通りはバスやトゥクトゥク、タクシーや乗用車で埋め尽くされ、いつもと何も変わらぬ日常がある。
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久しぶりのカオサン通りは、雨期のためか人は少なく、モラルが欠落し、状況と空気を読めない旅人も見当たらない。
タイ王国の偉大なる父、ラマ9世プミポン国王が御崩御し、タイは今、全土で喪に服し、深い悲しみの渦の中にいる。
img_0037タイの住民皆が、いたたまれない気持ちを胸に、国王様のもとへと王宮に集まる。
タイ王国の人々が持つ、国王様から授かった誇り高き心を一つにするために。
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今の自分にできること、人のため世のため国のために。そして誰もが愛する偉大なる父、

プミポン国王から教わった正しい道を歩むために。自らの足で生き抜くために。
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弁当にお手拭き、飲料水やジュースを手を合わせにやって来た方々へ、無料で配るタイ国民。バイクでの無料送迎も。慈悲深い心、そのタイ人の熱き思いやりにまた、忍のおっさんは胸から目じりへと思いが自然に込み上げる。その思いを木陰で一人、忍ぶ。
img_0067熱き心に今、目の前に映る偉大なるタイが涙でにじむ。
rimg0279雨季の中、夕日に包まれ、すすり泣いた愛弟子達。
分かり合えた心、深い悲しみを一つに、明日へと進む力に変える。
にじむ眼に映った新たな未来を信じて、
偉大なる父上からの教えを胸に刻んで、
確かな一歩を踏み出す。切り拓くために。
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まだ道の途中。
心を一つに助け合い、天より見守って下さる父上へ胸を張って生きれるように。
この時代を共にしたことを誇りに。今流した涙をいつか必ず、実りに変えれるように。
偉大なる父、この上ない愛に満ちたプミポン国王のご冥福をお祈りいたします。
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